|
滋賀県の湖北地方に住んでいる者にとって、伊吹山は幼いころから慣れ親しんできた山です。けっこう有名な山なのですが、公式には登山道は上野からの正面登山道しかありません。
蛇足ですが、この正面登山道は「県道268号伊吹山上野線」というれっきとした滋賀県道です。始点が伊吹山頂、終点が上野集落、全線自動車通行不可というちょっと変わった県道なのですね。
それはさておき、今回は伊吹山を西面から登ろうとしたのですが、これが結果的に
太平寺に迷い込むこととなったのです。
大まかな計画はこの地図の赤線のように大富川を遡って適当なところから鉱山の南側の尾根に上ってそのまま山頂へ、というかなり無謀なものでした。
どうせ道はないので、その場で適当に判断するということで、鉱山林道と大富川の出会いから登り始めて10分、こんな巨大な堰堤を越えると
あたりは権現谷並みの切り立った崖です。しかもここをずうっと詰めると、大富の崩壊地です。三合目から見えますがさすがにあそこは登れません。
ここで尾根に上がってしまったほうが楽そうなので、そうすることにして急斜面と格闘することおよそ30分、突然目の前にこんな香ばしいものが…
鉱山のそばなので、その関連の廃物件かと思ってその裏側に回ってみると
なんとさらに香ばしい廃林道!! 時期と天候が良かったからでしょうが、この林道は美しかった。
これが、かつて「天空の村」と言われ50年以上前に廃村となった太平寺への第一歩でした。
せいぜい500mの標高で「天空の村」は言い過ぎではないかと思われるかもしれません。しかし先に紹介した写真や次の写真を見ていただければその特異な立地がお分かりいただけるかと思います。この写真は昭和22年のもので太平寺の建物や畑が
確認できるほどです。
昭和22年、米軍が撮影 国土地理院の旧版図歴閲覧サービスより転載
周りが切り立った台地状の部分にあるのです。
まあ例えるなら、ギアナ高地に村があるみたいなもんでしょうか?
さてこうして、太平寺に迷い込んだおかげで、以降の計画はあっさり却下となりました。
以下、次回へ…
|
この記事に


