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山中廃徊記

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ぼやき

本日はぼやきである。ただ単なるぼやきなので、お忙しい皆様には華麗にスルーされることを強くお勧めする。

誰が言い出したか知らないが、いろいろある登山のマナーのなかに「登り優先」と「すれ違う時にはこんにちはと挨拶する」というのがある。

「登り優先」は下りの人が脇によけることで、登りの人のペースを乱さないようにという配慮だろう。だが小心者の私は待っていてもらうのが申し訳なくてつい早足になり、かえってペースを乱してしまう。

9年前の2007年8月16日、私は岐阜県の濁河温泉から御嶽山に登った。
下山途中、飛騨頂上の五の池小屋を過ぎたあたりで、子供たちの大軍が登ってくるのが見えた。地元の小学校の夏休み行事だろうか、その数100人を超えるように見受けられた。
私はマナーに従って、彼らを優先すべく登山道わきの岩の上に座って待機していた。
やがて行列が私の前に差し掛かると先頭を歩く引率の先生と思しき女性が、大声で「こんにちわ」と挨拶をしてくださった。
もちろん私もマナーに従い「こんにちは、もう少しだから頑張ってください」などと、脳天気に挨拶を返した。
そして・・・悪夢が始まった。
二番目の小学生「こんにちは!」。三番目「こんにちは!」。四番目「こんにちは!」。五番目〜以下同文
純真な少年少女が、登りでしんどいのに元気な声で挨拶してくれる。
相手がZZやBBのグループなら無視するところだが、おっさんとしては少年少女の夢を壊すわけにはいかない。
精一杯にこやかにあいさつを返した。最初のうちは。

数日前に、学校では「御嶽山登山の約束事」などという集会が開かれたことだろう。
先生「山ではすれ違う人に挨拶するのはマナーだからね。みんなも元気よく挨拶するように」
生徒「はーい」
などというやり取りがあったのだと思う。

挨拶を返してはいたが、20人を過ぎるあたりからだんだんと腹が立ってきた。
後を見れば、まだわらわらと子供が続いている。
いささか不愛想に機械的に返事していたと思う。少年少女たち、ごめんね。君たちに非はない。先生の指導に問題があったのだ。

とどめは、最後尾の先生。「こんにちは!どこ登ってこられました?」
おまえは阿呆なのか。
どこて、ここは御嶽山の登山道だから、御嶽山に決まっとろうが…

こうして私の30分に及ぶ苦行は終わったわけだが、この際このような行事登山を引率する先生にお願いしたい。
挨拶はマナーかもしれないが、先頭と最後尾の子2人か真ん中の子を加えて3人程度、
挨拶をするのはそれぐらいにとどめてほしい。はっきりいって迷惑なのだ。
少年少女の挨拶を、おっさんとしては無視することはできないという理由で、とっても迷惑なのだ。そこのところを先生方には理解していただきたいと思う。

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