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山中廃徊記

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昼寝してライフが3つほど増えた状態です。さらに上のほうを
探索してみましょう。

ずいぶん広い空き地に出てきました。
石碑と石段があります。

石段の上には祠があります。
祠はまだ新しいもののようですが石段は結構年季が入ってますね。
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石碑には、離村に至った経緯などが書かれています。拡大してみると

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間違いなく、太平寺であることが確認できました。
そしてこの石段を上ると
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この祠が村の鎮守、太平神社です。先ほどの石仏の広場と同じく、よく手入れされていることがうかがえます。
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左右には立派な石灯籠が並んでたりします。

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祠を後にしてもう少し登ってみましょう。この時点でもう伊吹山に登るという予定はまったく忘れてます。
しばらくすると眺めのいい場所に出たので、休憩しようと思ったら…なんと急に両脚とも太腿から脹脛にかけて攣ってしまいました(-_-;)
しゃーないので岩の上でまたまた昼寝です。

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軽い熱中症ですかね?あるいは単なる運動不足かはたまた年のせいか…
まあ休んだら回復したので良しとしましょう。
この岩の上からは長浜方面がよく見えました。

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ここで本日の探索は終了とし、引き返したのでした。
最後に次回、少しだけ太平寺の歴史に触れてみたいと思います。

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帰宅後、歩き始めからここまでの距離を測ってみたら
なんと直線距離でわずか178m\(◎o◎)/!不動産屋に言わせれば、徒歩2分強の距離です。
この間に107mの標高差があるので、単純に考えるとだいたい60°の傾斜ですけど。
さてこの林道、100mほどで行き止まりとなります。
そしてこの場所から振り返るとすぐヘアピンカーブがありその先、右手に比較的新しい廃屋がありました。

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軒先の看板は「大阪セメ・・太平・・」と
読めます。実はこの時点でここが旧太平寺の集落跡だとはまだ気付いてません。大阪セメントの事務所だか宿舎だかそんなものの跡だろうと…

このあたり、比較的なだらかな斜面に段々畑のような地形が広がっています。それもかなり広範囲に。

下の写真のように林道上から見ると、石垣の上にこの建物がありその背後にまた石垣があるのがわかりますが、このように段々に積み重なって上へと続いているわけです。


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シャガに埋め尽くされた林道を先へ進みましょう。こんな遺構やら

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こんな廃屋やらがあります

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この建物は見たところ鉱山関連の売店や食堂の類ではないかと思います。
実はここ、すぐ左には鉱山林道が見えています。
その先には採石地が見えてますね。

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鉱山林道に出ても仕方ないので最初の廃屋に戻ります。その途中の廃物件たち…
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さて、最初の廃屋から上へと歩き始めます。かなり幅の広い大通りと言っても良いくらいの道の両側にりっぱな石垣が続きます。

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この辺りは、かつてはこんな感じだったのかもしれませんね。

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こちらは石垣の間から樹が大きく成長しています。人が去って50年という時の流れを感じます。手前にあるのはコンクリート製の橋の残骸でしょうか。

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極めつけは大通りの突き当りにある、この石垣。写真では伝わらないかもしれませんが、まるでお城の石垣のような巨大な二段のものです。

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こんな山中に城があったのでしょうか?あるいは大きなお寺とか…
まあ、その考えはあながち間違いでもないことが後程判明しますが。
そして、手前左に見えているのが

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この石仏の数々を集めた円形の広場です。このときやっと、ここが旧太平寺の集落跡であることを知ったのでした(遅すぎかも)。この風景は以前何かの本で紹介されていたのを見た記憶があります。
かつての住民の方が手入れをされているのか、この一角は草も生えておらずきれいな状態が保たれています。
あまりにいい感じだったので、ここでしばし昼寝してしまいました。

そして次回へ続く…







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滋賀県の湖北地方に住んでいる者にとって、伊吹山は幼いころから慣れ親しんできた山です。けっこう有名な山なのですが、公式には登山道は上野からの正面登山道しかありません。
蛇足ですが、この正面登山道は「県道268号伊吹山上野線」というれっきとした滋賀県道です。始点が伊吹山頂、終点が上野集落、全線自動車通行不可というちょっと変わった県道なのですね。
それはさておき、今回は伊吹山を西面から登ろうとしたのですが、これが結果的に
太平寺に迷い込むこととなったのです。
大まかな計画はこの地図の赤線のように大富川を遡って適当なところから鉱山の南側の尾根に上ってそのまま山頂へ、というかなり無謀なものでした。

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どうせ道はないので、その場で適当に判断するということで、鉱山林道と大富川の出会いから登り始めて10分、こんな巨大な堰堤を越えると

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あたりは権現谷並みの切り立った崖です。しかもここをずうっと詰めると、大富の崩壊地です。三合目から見えますがさすがにあそこは登れません。
ここで尾根に上がってしまったほうが楽そうなので、そうすることにして急斜面と格闘することおよそ30分、突然目の前にこんな香ばしいものが…

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鉱山のそばなので、その関連の廃物件かと思ってその裏側に回ってみると

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なんとさらに香ばしい廃林道!! 時期と天候が良かったからでしょうが、この林道は美しかった。
これが、かつて「天空の村」と言われ50年以上前に廃村となった太平寺への第一歩でした。
せいぜい500mの標高で「天空の村」は言い過ぎではないかと思われるかもしれません。しかし先に紹介した写真や次の写真を見ていただければその特異な立地がお分かりいただけるかと思います。この写真は昭和22年のもので太平寺の建物や畑が
確認できるほどです。

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昭和22年、米軍が撮影 国土地理院の旧版図歴閲覧サービスより転載

周りが切り立った台地状の部分にあるのです。
まあ例えるなら、ギアナ高地に村があるみたいなもんでしょうか?
さてこうして、太平寺に迷い込んだおかげで、以降の計画はあっさり却下となりました。
以下、次回へ…


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まず最初にお断りしておきますが、太平寺は滋賀鉱山の所有地であり許可なく立ち入ることはできません。訪問の際は必ず事前に許可を取るようにしなければなりません。

まずこの古い写真をご覧ください。昭和28年ころの写真ですが、①は白砂利(白じゃれ)といわれる古くからの崩壊地で、現在の採掘現場です。ここは当時まだ採掘されておらず白いのはあくまで自然に崩壊した跡です。
②はやはり自然の崩壊地で大富抜け(大富崩れ)です。
イメージ 2さて①と②間、右下の台地状の部分③のあたりが、かつて天空の村といわれた太平寺です。標高500m前後に拡がるかなり大きな村であったようです。標高としては、2合目とおなじくらいですか。
この写真が撮られてから10年後、土地を当時の大阪セメントに売却し集団で離村されたそうです。
こちらは、当時の村の様子。                                                       
イメージ 1離村に際し、すべての建物を壊し燃やしたそうなので、とうぜんこれらの家はもうありません。
しかも立ち入るには許可がいる…あまり食指が動きませんよね。
しかし、今回訪れてみて考えが全く変わりました。こんな素晴らしいところはないと思ったのでした。
ちょっと待てお前は許可を取って訪問したのかって?
その件はまた次回にでも


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ごあいさつ

若いころから、登山が趣味だった。血気盛んなころは、より高くより困難な山登りが当たり前だと思っていた。
でも中高年といわれる歳になって、山頂より峠に惹かれるようになった。
登山道をただ歩くより、登山道の脇に咲く花に興味がわいてきた。
そして当然のように(当然か?)興味の矛先は山中で出くわす
「廃物件」に向けられることとなる。
人が去って数十年、人知れず草に埋もれ自然に帰ろうとする彼らは悲しくも懐かしい。
彼らにしてみれば、それが本望なのかもしれない。放っておいてくれよオッサン…という声が聞こえてきそうだ。
だが、放っておかないぞぉ。おせっかい野郎なのだ、わたしは。
というわけで、実生活には何の役にも立たないこのブログが始まることとなりました。
これはあくまで個人的な記録であります。内容に誤りがあればご指摘いただけると大変ありがたいと思います。

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