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山中廃徊記

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北西側の測點標も意外と簡単に見つかりました。
しかし両方の測點標の裏面に刻まれた、
近江美濃國界字立分峠基點
については謎が残ります。
「字立分峠」とはどこを指すのか。普通に考えれば五僧峠のことと思われますが、「日本の測量史」にも「字立分峠」という地名は確認できないと述べられています。
多賀町史附図では、五僧峠は単に「峠」と呼ばれており、付近に立分峠という字名はありません。
一方の「基點」ですが、方位と距離は測點標に書かれてあったのでこれを基に考えると
イメージ 1
およそこのような位置関係であろうと思われます(偏角は考慮していません)。この辺りを探せば、もしこの基點が石造であるなら見つけられるかもしれません。木杭の類なら140年の間に朽ちているでしょうが。
「日本の測量史」では『両測點と基點は一直線上にあったと思われる』と述べられているので、上の地図の位置関係は少々怪しいかもしれません。
いずれにしても、○ンタイの方々が好んで訪れる当地に、140年も前から峠を挟んで向かい合いひっそりと佇んでいる石碑があるという…
そのことだけでも、なんだかワクワクしませんか。
謎については引き続き現地調査やら文献漁りやらで解明できるようにしたいと思います。いったいいつになるのか分りませんけどね。


五僧峠の測點標を探せ〜おしまい

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