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山中廃徊記

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2016年06月

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今回は五僧峠です。前回、伊吹山麓の廃道に立つ古い道標でしたが、今回は道標ではありません。
古くから境界に関し争いの絶えなかった、近江と美濃の国境(県境)を定めるために測量を行い、その結果確定した国境(県境)上に設置された県界標です。
行者谷の謎を探る 6」にも少し登場しました。
例によって地図を見てみましょう。五僧峠は特に説明の必要がないほどよく知られた場所ですね(一部マニアには…)
イメージ 3
五僧峠の南東側のものは以前から知っていたのですが、北西側にももう1基あるよ…というご指摘をいただき探しに行ってきました。
その2基の場所を赤ピンで示しています。
これはすでにその存在を知っていた、南東側の測點標
イメージ 1
その裏側
イメージ 2
1876年(明治9年)4月に設置されたということですので、ちょうど140年前ということになります。設置したのは、内務省地理寮。現在の国土地理院の基となる組織です。
簡単にその歴史を振り返ってみます。
1869年(明治2年)6月 民部官庶務司戸籍地図掛として設立
1870年(明治3年) 民部省地理司に
1874年(明治7年)1月 内務省に地理寮が発足
1877年(明治10年) 内務省地理局と改称
1878年(明治11年)12月 参謀本部地図課・測量課として拡充・改称
1888年(明治21年)5月 参謀本部・陸地測量部
1945年(昭和20年)9月1日 内務省地理調査所
1948年(昭和23年)1月1日 建設院地理調査所
同         7月10日 建設省地理調査所
1960年(昭和35年)7月1日国土地理院と改称し現在に至る

ということで、明治七年からわずか4年ほどしか存在しなかった地理寮の手によるものでした。
石碑フェチにはたまらない逸品なわけなのです。

次回につづく




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「左 上平寺道」の道標と上平寺道、そして北国脇往還についてみてみましょう。

県道531は農道分岐から東へ、北国脇往還を忠実になぞっていました。では上平寺道はどうだったのでしょう。地図で確かめてみます。
これは明治27年の陸軍陸地測量部の地図です。当然農道はありません。現在の国道365は無く東海道線が走ってます。
イメージ 1
拡大してみましょう。青線で現在の広域農道、水色で大清水林道を、赤線で考え得る上平寺道を描いてあります。薄緑は北国脇往還です。道標はこのときまだありません(大正八年製)。青線の部分は当時全く道はありません。北国脇往還が唯一の道であったようです。
イメージ 3
地図中、①道標のある入り口、②農道に合流した地点、③謎の半周廃道、④その続きと思われる道で20mほどは確認、⑤上平寺の看板前の道。100mほどで消える、⑥現在も残る集落内の道、をそれぞれ表示しています。
②の手前から④まで直線の道が描かれていますが、これは確認できず。
伊吹山文化資料館で、上平寺道についてお話をお伺いしたところ
○北国脇往還の一部だった
○現在の農道を何度も出入り(交差)している←これ重要
とのことでした。で、そのお話と明治27年の地図、そして現地に残る怪しい道の断片をつなぎ合わせて想像したのが、上の地図中に赤線で描いた上平寺道だというわけです。

地図では上平寺道と県道531の基となった道とはほぼ一直線ですが、現在100mほどずれてます。これは農道ができたことによる線形改良の結果ではないかと思います。
イメージ 2現地の調査や資料などを基に想像した上平寺道は、道標から上平寺まで1㎞以上にたって続いていることになります。途中2ヶ所、確認できてませんが。
この道に長年恋焦がれてこられた石柱フェチのこの方には、想像の産物とはいえ朗報であったかもしれません。
左 上平寺道〜廃林道のラビリンス 終わり

追記:本文中「陸軍 陸地測量部」と表記しましたが、正しくは「参謀本部 陸地測量部」でした。
訂正させていただきます。

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では戻りましょう。
イメージ 1
ちょっと寄り道して、先ほどの寺林作業道
イメージ 2
こちらを歩いてみます。まだ新しいようです。
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こちらも10分ほどで終点。ガードレールの向こう側が国道です。バイクの場合はこちらから進入すると楽ちんかも。バリケードもないし。
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この道は国道から分岐して、寺林へ向かう道。
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寺林の八阪神社にお参りして終了。探し物は無事見つかりました。
イメージ 6
さて、本題に戻って「左 上平寺道」の道標について、少し資料を漁ってみましょう。

つづく

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探しているものとは、県道531の続きです。農道分岐〜寺林のごく短い区間ですが、
Wikipediaに次のような記述があります。
『米原市藤川字寺林の集落から西、坂浅東部広域農道に合流するまでの区間は山中の未舗装獣道であり、車輌はもちろん、歩行者も通行困難(坂浅東部広域農道合流点付近では藪漕ぎを強いられ、道筋もなくなってしまう廃道状態。)となっている。』
なんだかとっても香ばしいカヲリがしますね。地図を見てみましょう。
イメージ 1
水色の線が「廃道状態」の県道531です。青色で示した部分はGoogleやYahooなど一部の地図で県道531としているもの。これは明らかな間違いです。
県道531が大清水林道と合流した後の経路は、1.林道を経て農道に出、西進するものと、2.直進し春照から来た県道531が農道と合流する地点あたりで合流するものの二つの説があります。今回は探索できなっかったので断言できませんが、仮説2の方が自然な感じがします。また藪が消える冬にでも…
しかし山中の未舗装獣道とはいかなるものか。探してみましょう
イメージ 2
大清水林道の入り口から見ると、奥に右手へ伸びる林道。北近江線139-1(という名の送電鉄塔)への巡視路です。
その手前左側の怪しい茂みあたりが入り口のはず。これですね。真ん中の暗い穴のようなところが道のようです。
イメージ 3
行ってみましょう。最初こそ藪状態ですが…
イメージ 4
すぐに、こんな素晴らしい道になります。かつては北国脇往還であっただけによく踏まれた道ですね。ここを左に上がってゆくと、Google地図などで県道531と表示されている青色のルートになるわけですが、こっちの方が自然ですよね。
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まあ、ところどころ草被りますが
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日当たりのいいところは草も元気ですが、藪というほどではありません。
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轍が出てきました
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途中「寺林作業道」という標識があり立派な林道が分岐してます。国道365号に出るようです。
イメージ 9
ここを直進するとあいかわらずいい道が続きます。
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で、寺林に着きました。わずか10分足らずでした。
イメージ 11
寺林の集落
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だれだ、未舗装獣道だの廃道状態だの言った奴は…確かに舗装はされてませんけど。倒木もないしバイクだって大丈夫そうです。
穏やかな地形と、古来よく利用されてきたことが相まって、よい状態で残っているといえます。
良すぎてちょっと物足りない気もしますが。

もう少し引っ張ります〜次回へつづく

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いやまあ、そんな大層な話ではないのですが。
先日、ケッパコ先生にご教示いただいた「左上平寺道」の道標とその廃道を探索してみました。
場所はすぐわかりました。県道531が坂浅広域農道に出て100mほど東へ行った北側に
左前方に伸びる廃臭い道があり、その入り口にひっそり立っております。正面
イメージ 1

向かって右側。読みとれません。
イメージ 2


左側。「大正八年」と書いてあるらしい。
イメージ 3

比較的新しいものですね。では、上平寺道を探索してみましょう。
最初は笹の海ですが道自体はしっかりしたものです。
イメージ 4

すぐに良い道が出現し、上平寺まで続くかと思いきや
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いきなり広域農道に合流して、おしまい。わずか100mほどの廃道でした。
イメージ 6
この笹の向こうはもう農道です。この「上平寺道」、一部が農道に転用・吸収されたのかもしれません。
トラックが行き交う広域農道に出て上平寺目指して歩きつつ、続きがないか探しますが… すると怪しい道発見
イメージ 7

アスファルト舗装ですね。これはもしかしてビンゴかも
イメージ 8

と思ったら、20mも行かないうちに終わりです。
終点から見てもこんなもの。
イメージ 9

と、農道の向かい側にこの道の続きらしい道が見えます。
イメージ 10

当然行ってみます。入り口は笹藪でしたが、少し入るとなかなかいい感じですね。
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これはきたかな  まともな?廃道がイメージ 12

と思ったら、激藪デスイメージ 13

おまけに倒木
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苦闘の末出てきたのがこちら。振り返って写してますが、後ろは農道。農道から入って半周して農道に出てきたと…なんだっそ・・ry
イメージ 19

懲りずに上平寺へ。着きました。あの道標からわずか600mほどなんですが、廃林道の迷宮状態です
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で、右手を見ると…まただよぉ廃林道
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行きますけどね、当然。こんな廃屋もあったりして少し期待?したりしますが、この先で行き止まり。これも100mほどでした。
イメージ 17

でまた農道まで戻ってきたわけですが
イメージ 18

実はこのとき、メインテーマの道標のことは忘れて、この「上平寺ラビリンス」で別のものを探していたのです。
さて、別のものとはいったい何でしょう?

次回へつづく

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